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通り土間、真っ暗な納戸のある渡り廊下、ざくろの木のある中庭、
家族で雑魚寝をした座敷、笑い声の絶えなかった板敷きの台所、
冬の夜、外気に触れながら渡り廊下を通って便所に行くのは寒くそして恐かった。
決して広くはなく、機能的ともいえないけれど、いつまでも記憶に残っている家。わたしの祖父の家である。
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私が家を設計する時、いつも思い浮かぶのはその家のことである。
インドなどアジアの国々、またヨーロッパやアフリカの国々を旅してその土地の民家に立ち寄ったときにも同じような思いを抱くことがある。
生活様式は様々で、家のつくりも様々であるが、たとえようもないやすらぎに包まれることがある。
家とはそういうものではないだろうか。 |
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家は竣工した時が完成ではなく、
時間の流れとともに成長していくものだと思う。
20年、50年あるいは100年という長い時間の流れの中で、その時々の美しさややすらぎが立ち現れてくることが
重要だと考える。
現代の素材(金属やコンクリートなど)や生活スタイルを
取入れたものであってもそのことが重要ではないか。
家族の思い出とともに記憶に残る家、
「家に帰ろうか」そんな言葉が浮かんでくるような・・・ |
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| ▲ネパール
山村の民家 |
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| ▲モロッコ ワルザザードの民家 |
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| ▲インド
ジャイプールの街並み |
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| ▲トルコ カッパドキア洞窟住居 |
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